2024年8月西遊記モチーフ作品Black Myth: Wukong (黒神話:悟空)が発売されるので、懐かしの1999年コーエー発売の隠れ名作西遊記を語ります。西遊記+ヒンドゥー神話オリジナル物語。ネタバレあり。
- 個性豊かなキャラクター達との掛け合い
- おつかいイベントで不意打ちにおこるイベント
- 酒場のミニゲームが意外とおもしろい
- キャラクターデザインが素敵
- 天界マップに入ると人間界のほうに戻れない
- 戦闘メンバーは固定されがち
- 選択肢やターン数で仲間にならないキャラクターがいる
あらすじ
寺の使用人として働く玄奘(女性版・玄娘)はある晩、天竺へ錫杖を届けに来るようにという観音菩薩のお告げを受け、天竺へ旅立つ。
旅の途中知り合った孫悟空、猪八戒、沙悟浄、朱涼鈴、桔花公主らとともに、天竺を目指す三蔵一行だが、その旅路で彼らは妖怪とは別の影を察知する。 その頃天界ではその者達によって天を揺るがす大変が起きていた…。
ゲームシステム
ターン性バトル
移動も1ターンなので初めは移動合戦になりがち。ターンはスピードが速いキャラから。
飛べるキャラクターは移動範囲が広いので、孫悟空の筋斗雲法で雲に乗り広範囲移動ができるので敵に近づくことができる点が強み。何も考えず一人で敵陣に攻め入ると一気に叩かれることも考えて行動を選ぶ必要あり。
五行術
MPを消費して五行術(魔法のようなもの)を使用できる。五行術は属性があり相性もあるので考えてつかうべし。属性関係なく五行術を使用することができる。それぞれのキャラクターには得意不得意があり、成長度も各属性で違うため装備できない巻物もある。自分が苦手に属性に効果があるものも持てるが、弱い巻物だと火力はイマイチ。武器で叩くほうがダメージを出せる。
神獣変化
三蔵法師以外のキャラクターは変身することができる。神技と云われる特別な技が使え、神獣ゲージと呼ばれるゲージを技に応じて使用し攻撃する。神獣状態では目立つのか敵の攻撃が受けやすいので一気に倒されることも。
神獣中はHP・MPが2倍なところも上手に使って戦闘を有利にするポイントとなっている。
同じ場の同じ気を分かち合って変化するため1度の戦闘で変化できるのは一人だけの制限ありなので、使いどころを考えながら一手打つべし。
ゲームオーバー
三蔵法師の体力が0になると天に召されるムービーが流れてゲームオーバーとなる。悲しみ。
主要キャラクター
三蔵法師(女性/男性 選択可能)
癒しの五行術を使いこなす回復隊長。戦闘ではスタメン固定キャラクター。 五行特性は木
どちらの性別を選んでいてもストーリーは同じなので好きな方を選んで大丈夫。
妖怪にも人にも皆に優しい。まっすぐな言葉で良いこと言う。天竺目指す人から天界の八鬼衆を倒して世界を救う人になった。
各地に散らばった神将を集めることで戦闘中に頭の上に召喚することもできる。神将は5人ほどいて、隠し神将みたいなのもいた。
武器は錫杖 観音菩薩から授かった。神将も下せるし敵をも殴れる。
ちょっと抜けてるところもあるが優しく勇敢なキャラクター
孫悟空
攻撃力高めで雲に乗って移動するオールラウンダー 五行特性は火
岩に閉じ込められていたのを三蔵法師が助けたことで一緒に旅する。旅する時間も長くさっぱりした性格。仮装が得意でストーリーでも大活躍。頭の回転も速い頼れるアニキ。温泉と雪に目がない♨
武器は如意棒 強化したら伸びた気がする
調子に乗りやすい一面もあるがよく笑う楽しいキャラクター
猪八戒
足は遅いが攻撃力が高く、複数攻撃ができる 五行特性は土
食べることが好きで作ってあげるのも好きなタイプ。世界1の料理人を目指している。涙もろくて優しい性格。食事がいっぱいでてくるイベントが専用である。登場シーンはいきなり務めていた飲食店からクビを宣告されていた場面。
武器は馬鍬 複数狩れる鍬 ホントに痛そうで敵のことが心配になる
優しく和ませキャラクター
沙悟浄
水に入っていると毎ターン回復 欠点無く立ち回れるお兄さん 五行特性は水
素っ気なくとられるクールだが、根は優しい。謎な髪形でもかっこよく落ち着いており、皆のツッコミ役。登場シーンでは三蔵一行を突き放すような言動もみられる。子どもにもとっても優しいお兄さん。沙悟浄はカッパみたいなイメージがあるが、まさかのイケメンで登場。
武器は宝杖 杖とかいてるが杖より強そう
ツッコミ役を引き受けるクールな兄キャラクター
朱涼鈴
俊足で素早く切り込む切り込み隊長 五行特性は金
幽霊苦手で気味の悪いところもNGな明るくかわいいギャル。オリジナルキャラクターだが欠かせない。あるサイドイベントでは紫色のねーちゃんと変なあだ名を付けられた。許嫁との結婚が嫌で家出した西界竜王の娘様。
武器は干将陽剣 体ぐらいのぶっとい長い剣
甘いもの好きかわいい女の子キャラクター
結花公主
落ち着いている優しいみんなのお姉さま 五行特性は木
ゲームオリジナルキャラクター優しい柔らかいお姉さま。姫にふさわしい気品と華やかさ神獣技もキラキラエフェクトがついていた気がする。甘いもの好きで化粧品購入していたりと親近感がわく。
武器は芙蓉弓 ピンク色のかわいい弓
怒ると目が笑っていないタイプのキャラクター
牛魔王
親分という言葉がピッタリ温かい魔王 五行特性は土
もともと孫悟空の義弟だったその名の通り牛のお兄さん。中ボス枠だが特定の条件で仲間になる。息子がいるが暴れん坊のちょっと問題児。
武器は平天棍 巨大な黒いダンベル
アンタと良く奥さんに怒られている気のいいおっちゃんキャラクター
鉄扇公主
牛魔王さんの奥さん旦那の部下をもビビらす 五行特性は火
アンタと牛魔王を一喝入れれる気の強い美人姐さん。子煩悩を極めており息子ちゃんを非常にかわいがっており、優しい。条件クリアで旦那さんとともに旅に来てくれる。
武器は伏虎刀 薙刀っぽいみためだった気がする
姐さん女房みたいな感じ一緒に旅すると頼れるねえさんキャラクター
宋金麗 銀麗
かわいい双子でコンビネーションが強すぎる 五行特性は金
行方不明になった双子を探す依頼に登場。瓢箪に触れてしまい妖怪化した悲劇の双子。金ちゃんはお転婆で元気一杯。銀ちゃんは大人しく、控えめ。道場主とのイベントで実はぎんちゃんの方が腕っぷし強いかもと発覚。金ちゃんの目の前にいる敵に銀ちゃんが弓で攻撃すると、金ちゃんが追加攻撃する秘儀がある。条件ありで仲間になるが絶対引き入れたい強さとかわいさがある。
武器は七星剣(金麗) 射蒸弓(銀麗) コンビ強すぎて震える
かわいくて癒し枠でありながら強いとびっくらこくキャラクター
鎮元子
おじいちゃんだが強い普通に強い 五行特性は木
結花公主の祖父であり猪八戒の師匠であるスーパーおじいちゃん。たしか足がマッハで速い。条件ありで一緒に旅にでてくれる。戦闘前後の分岐があった記憶なのでそこがポイントな気がします。薬草系おじいちゃんと勝手に思っていたら杖で戦うイケイケおじいちゃん。
武器は水楊杖 高級感のある杖
普通に強い足が速くて饒舌キャラクター
霊感公子
ナルシスト系婚約者遂に出た朱涼鈴の婚約者 五行特性は水
朱涼鈴の婚約者逃げ出した彼女を追って現れる。思い込み激しめでよく泣いてはる。フフフと笑うのが似合う。泣いてすぐ笑えるタイプ。思いは通じていない模様。こちらも会話に選択肢があったのでそこで一緒に行動できるか変わりそう。
武器は飛箭槍 悲しいかな印象に残っていない。赤かった気がする。
喜怒哀楽表現が激しい、ナルシストなキャラクター
八鬼衆
敵キャラポジションにあたる。人間の姿の時に戦い、その後ステージが進むと本性を現し戦闘になる。
天界でゲームオーバーになると天に召される演出ではなく、アスラの映像で終わる。
アスラ
人間の姿ではイケてる感じをさせながらやってくる。アスラとの勝負は人間の姿から本性を現した姿まで連続戦。最終戦ではアスラ以外の敵はいないが、腕がいっぱいあるので腕分の攻撃ターンがあった。不気味なBGMに手がいっぱい生えている姿と最終戦にふさわしい強さとわかりやすいラスボス。
マハラカ
わりと序盤に出てくる八鬼衆。マラカスとか思ってたけど、序盤なので強い。攻撃的なセリフから牛魔王組とはまた違う印象を抱く。カラフルなパンツを履きこなすメンズ。
ヤクシャ
人間の姿から羽が生えている。火山のようなステージで毎回固定ダメージが入る地形で勝負。こちらも乱暴。マハラカとは違い戦闘狂みたいな感じ。悪魔っぽい見た目。
ヴァラ&アプサラ
この二人夫婦なので、人間の姿の際はまさかの2人で攻めてくる。妻のアプサラは魅了の術を使ってくる。これが決まると陣形が一気に持っていかれる。見た目はイケている夫婦。謎のラブラブっぷりを披露してくれる。2人とも倒さないといけない。倒したとて様子見だしぐらいのテンションでご帰宅される。
デーヴァ
他の八鬼衆と違い少し引き気味で物事を見ている雰囲気。三蔵法師と接点ありそうな感じ。昔人間で部下に裏切られ瀕死の時、アスラに救われてからアスラを尊重している。落ち着いていてかっこよき、地味に好きだったキャラ。板挟みの中間管理職みたいな人。雪降るステージがまたお似合い。
サーガラ
竜族のボス。サーガラと戦闘の際は朱涼鈴が悲しそうに戦う。特に人間の姿では、三蔵法師と朱涼鈴がイベントの関係上サーガラの近くで戦うため、朱涼鈴が弱いとキツイ。サーガラに戸惑いながらも戦う姿は凛々しいので応援しまくる。サーガラも三蔵法師を倒したいよりも竜族を守るために戦う。
カールラ
全然喋らないため感情を読み解くのは難しいが、アスラのことになると真剣。背中に大きな赤い羽根を持っている。アスラに育てられたっぽい。
西遊記の感想
旅の途中には村があり村もそれぞれ大きさが違うため、酒場や商店、道場などそれぞれ違う。それぞれ町の商店や道場などでキャラクターイベントがある場合もあるので、寄り道がてら寄ってました。キャラクターボイスはフルではなく掛け声だけだがイラストとバッチリ合っているので楽しめました。仲間も悪い人がいないので町で皆と掛け合って進むのも好きな演出でした。
孫悟空や猪八戒などキャラ固有の巻物があったり、伝説の鎧を集めると良いことがあったりと隠し要素も散りばめられているので、やりこみ要素もたっぷり。また酒場でできるミニゲームが地味に面白くやりまくってました。(ミニゲームが面白いゲームに外れなし。ウィッチャーのグエント)
ラスボス倒して三蔵法師のお寺に帰った後、皆とお別れとなり寂しさを感じます。初めの仲間の孫悟空とはちょっとしたラストイベントがあったので、いよいよ終わりと悲しくなりました。
ノベライズがあるらしい。読んでみたい。
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