2020年7月17日に発売された『Ghost of Tsushima』。
爆発的なヒットを生みました。
私も発売日をワクワクしながら待っていました。
そしてプレイしDLCまでしっかりやり込み、ゴーストオブツシマ2は発売されるのかと気になってすごしていました。
ストーリーは綺麗に完結してしまっていたので、続編は難しいだろうと思っていました。
なんと、『Ghost of Yotei』(ゴースト・オブ・ヨウテイ)となり、2025年発売が決定したとニュースが歓喜しています。
「Ghost」シリーズとなったそうです。
晴れてシリーズ化。
今作は、封建時代の日本をさすらうキャラクターだそうで、対馬と前作の主人公の境井 仁とは離れるそうです。
今回の記事は、「Ghost」シリーズの1作目の『Ghost of Tsushima』のレビューと感想を書いていきます。(ネタバレ有)
ゲーム制作にあたり、対馬まで取材をされた為、マップの作り込みなど丁寧な印象でした。
聖地巡礼に出かけたファンも多いとか。
私も行きたい。
- スピーディーで無駄のない、ストーリー
- 元寇襲来時の武器や建築が感じられる
- もふもふ動物の癒し要素
- 武士と忍者を掛け合わせたアクション
- エンディング分岐もあるが、結末の報われなさはある
- 重く辛い展開が多い
- 武器・防具数が少ない
ゴースト・オブ・ツシマの感想
本気の作り込みを感じました。
最初はあまり期待されていないタイトルだった記憶がありますが、発売が近づくにつれて期待を寄せられた作品です。
あらすじ
文永(13世紀後半)、コトゥン・ハーン率いるモンゴル帝国(大元)の大軍勢が、日本侵攻の足掛かりとして対馬に上陸した。
島を防衛する対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅したが、境井 仁(さかいじん)という名の一人の武士が、かろうじで生き延びていた。
仁は、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意し、元軍に戦いを挑むのだった。
※モンゴル帝国の侵攻”元寇”がテーマになっている。
ストーリーの感想
手段を選ばずに戦う仁は強い。
対馬の人々を守るために、影になった仁。
初めの小茂田の戦いで、一度死にかけて生き返った自分のことをゴーストと表現しつつ、武士の表舞台から影の存在として生きていくことを決めた仁の決意が表れていると感じました。
誉れを重んじる境井の武士はもういない。
一度死にかけたところからの復活劇。
この2つからゴーストは取られた気がするのです。
仁も一人で戦ったわけではなく、野党のゆなやたか、理解しあえず戦うことになった志村や竜三。
過去を後悔しつつ、生きる石川や政子といったメンツから刺激を受けたと思います。
なかなか心が抉られるストーリーに、華やかな対馬の自然やモフモフ達。
仁の温泉で一息つくなど癒し要素が、絡み合っていました。
最初から最後まで中だるみすることなく、ハーンを倒す目標を掲げ戦う。
裏切りや、仲間といった目まぐるしく展開が変わるストーリーに引き込まれました。
資料や建物、投げ道具などは、当時の文化をしっかり再現しており、没入感も高かったです。
ゲームシステム
オープンワールドを採用しており、3人称視点で境井仁のカッコよさを感じながら戦えます。
一騎打ちがかっこいいし爽快感も得られる。
敵と戦闘になる際、一騎打ちになることがあります。
一太刀で勝負が決します。
タイミング良くボタンを離し成功すれば、一撃必殺で倒せます。
体力がある敵も、一騎打ちでは1発で倒せるのが最大の特徴となります。
タイミングをミスすると、一気に窮地に陥るのですが、きまれば気持ちいいので一騎打ちは積極的に狙っていました。
スキルツリーでポイントを振れば、3人ぐらい連続で一騎打ちできるのもポイント。
ノーリスクでこっそり仕留める闇討。
ステルス攻撃の為、ノーリスクかつ静かに倒せます。
敵が分散しており、なおかつ多めなステージでは積極的に取り入れていきましょう。
囲まれてしまったそんな時は、飛び道具もぶん投げて。
主にラスボス戦闘で使いました。
飛び道具ってイマイチなイメージがあり、全然使わなかったですが、一度使うとはまりました。
型で敵によって攻撃を変えるのもすごく楽しかったです。
●石の型●
「剣兵」に有効。
強打でのよろめかせたり、連続突きをはなったりと、攻め技。
●水の型●
「盾兵」に有効。
盾を効率的に破る時に使います。
武器と防具
武器は境井家の刀のみです。
武士なので、家紋がついた刀を大切にしております。
武器の浮気ダメ。ゼッタイ。
ピシッと剣を抜く演出がかっこいいので、飽きません。
防具は少しの種類ですがあります。
途中で境井家の鎧もゲットできますが、鎧は浮気OKです。
特殊効果が防具によりありますが、仁の見た目がかわるのが素敵だったので、固定せずにコロコロ変更していました。
愛馬
馬は最初から終盤まで、一緒に過ごします。
愛馬は名前候補が3つあります。
『信』 『影』 『空』から選びます・
私はゲームのゴーストなこともあり、『影』にしました。
影の世界を戦い抜く気持ちで選びました。
口笛一つでどこでも、いつでも来てくれます。
野生動物
熊やイノシシもいらっしゃりますが、仁にはそこまで脅威になりません。
倒すことで素材をゲットできます。
キツネはなでなで、モフモフできます。
キツネは神社まで案内してくれます。
DLCでは、ツシマネコをなでなで、モフモフできます。
ネコがとっても可愛い。
何も教えてくれないし、見返りがなくても良いのです。
なんでも可愛すぎ。
出会ったツシマネコは片っ端から、撫でまわします。
モフモフがかわいい。
サブクエスト
浮世草
サブクエストと呼ばずに、浮世草って呼ぶのにロマンを感じます。
浮世には世の中の意味があり、草は物の始まりの意味なのかと色々考えてます。
サブクエストもおつかい系から、ストーリー系までバラエティー豊かです。
村の人を助けて、名乗りを上げましょう。
伝承
武具や防具、奥義の習得に役立ちます。
琵琶法師から話を聞くことでスタートとなります。
語のムービーは、墨で描いたようでかっこいいです。
キャラクター
個性豊かなキャラクターが登場します。
グラフィックが凝っているので、しっかりキャラクターの違いがでています。
境井 仁
主人公の対馬の若き武士。
対馬の名家「境井」の現当主。
先代の父境井正が戦で死んでしまい、若くから当主となった。
この時に父を見殺しにしてしまった過去がある。
臆病な自分を嫌う。
対馬の地頭である志村の甥にあたり、志村は仁を気にかけている。
志村にはいろいろと世話になり、育ての親のような感じ。
性格は真面目でお堅い。
武士の誉れを大切にしているが、対馬を守るために徐々に誉れ無き戦いに挑む。
この戦い方に、卑怯だと苦悩する。
圧倒的に劣る場面で、志村が小茂田の戦いと同じ戦法をとろうとしたことで、仁は単独で動くこととなる。
1日でハーンの軍を壊滅させることに成功するが、ハーン軍の食事に毒を混ぜた作戦と志村に気づかれてしまい、誉れを捨てたことになり志村と決別する。
そこからの仁は悲しきかな、愛馬との別れもありました。
必死に頑張ろうとする、愛しの愛馬に別れを告げて、ハーンを倒しにいくのです。(馬は2代目もいます)
そしてハーンをうち倒すことに成功するのです。(ハーン戦はわりと乱戦)
ハーンを倒した後に待ち受ける最大の困難。
ここでの選択は非常に頭を悩ましました。
仁にこの決断は重くのしかかる。
志村との決戦。
生かすか、倒すかをプレイヤーが選ぶのです。
恐ろしい。
私の仁は、志村を斬ることはできませんでした。
志村の前に姿を現すことはできない。
影として生きる、武士ではなく冥人として。
その辺にある露天風呂(温泉)につかる。
ある時は笛を和歌をたしなむ、器用な男。
もともとも素敵だがストーリーを進めるとどんどんかっこよく、頼もしく見えていく素敵な男。
お人よしのようにいろいろな、サブクエストをこなす。
志村
対馬の地頭『志村家」惣領、武士の大将でもある。
武士としての誉れを大切にしている。
侍の道に則して正々堂々と戦い、命を落としても名誉と評価する生粋の武士。
通称:誉れおじさんとも呼ばれる。(主にネットでは)
自身の実力も相当であり、感情的にもならないようにしており、対馬のボスであるに相応しい方。
仁の母方の伯父様であり、自身も家族を持っていない。
仁を養子として、我が子同然に愛情を注いできた。
侍としての生き方や技、誇り、武士の誉れを伝授した。
仁の最大の恩師であり、信頼と尊敬を寄せられている。
オープニングの小茂田の戦でハーンに敗れ、蒙古軍の捕虜となる。
金田城に幽閉されており、ハーンから何度も降伏し蒙古に味方するようにと言われるが、全て断るぐらいのメンタルの強さ。
ハーンからは誉れでも食っとけと皮肉を言われる。
仁が金田城から志村殿を救出するのは、序盤なので、これからも志村殿と戦地に出向けるかと思っていたが、誉れを捨てた仁と理解しあうことは不可能だった。
仁がハーン軍を毒で壊滅させたこと、その事からハーン軍も毒を用いて対馬を脅威にさらしたことから、仁を処罰することを決断する。
誉れ無き仁では、民衆をまとめ上げることはできないと知っていた。
最期は誉れを望むが、志村の願いに応えるのかは、プレイヤーに委ねられている。
志村殿が大切にした「誉れ」とは民の規範となる行動を示すこと。
仁が毒を使用した際は、民も同じように恐ろしい手段を覚えることを避けるためだった。
卑怯がダメとかではない。
統治するには必要な事である。
コトゥン・ハーン
モンゴル軍の冷酷な将軍である、大男のハーン。
もはや余裕すら感じさせる、強敵。
対馬に攻め入ると、圧倒的な戦法で恐怖に陥れた。
降伏したものには、和平を約束し、有用であると手厚いもてなしをする頭の柔らかい方。
カリスマ性が溢れかえっているため、対馬の民の中からも支持する人もいる。
抵抗する者には、見せしめのように追い込む。
武士の誉れを重んじる姿勢を「愚直」と嘲笑するが、なんでもする冥人の姿勢を「底知れぬ、手ごわく恐ろしい」と警戒している。
最大の警戒を持った、冥人である仁に敗れ去り、自身の夢は敗れ去った。
ゆな
小茂田に住む女野党である。
大切な弟のたかを救うことを条件に、仁と協力する。
仁に隠密行動を教えた人。
序盤の仁とは良く揉める。
野党であるため、誉れなどはない。
生き残ることを、1番にしている。(そりゃそう)
たかのことになると、過保護がでてしまう。
たかに悲しいことが起きてしまうが、その時は必要以上に仁を責めなかった。
意外とかっこいい女。
たか
心優しき鍛冶屋である。
ゆなの弟のたか。
体は弱く、蒙古に捉えられている。
仁に救われる。
救われた当初は「お侍さんの戦い方じゃない」と仁に恐れを抱いていた。
次第に、仁の強さや気迫、優しさに触れ仁を尊敬していく。
臆病な自分の殻をやぶりたいと協力を申し出る。
このことがたかの悲惨な運命を決めてしまった。
見せしめのように、たかは儚く散っていった。
ゴーストオブツシマのトラウマシーンである。
石川先生
石川定信(いしかわ さだのぶ)は弓の達人である。
弟子もいるが、ひねくれがすぎるとんでもおじい。
弟子の巴がいなくなり、巴が元朝に寝返ったことを知る。(巴もとんでも人物)
弓の腕前は圧倒的だが、尊大で傲慢な性格が邪魔をしている人物。
愛情を注いだ弟子巴に裏切られ、人と向き合わなかったことを後悔している。
足立政子
足立家当主の足立晴信の妻であり、対馬随一の女武芸者と呼ばれる。
理不尽な事件に巻き込まれてから、無謀な程に突撃的な戦いをしている。
ネットではバーサーカー政子と呼ばれる。
花という姉様がいる。
小茂田の戦いで夫と息子2人が敗れ去り。
男衆がいなくなった屋敷で、全てを壊されてしまい、復讐に燃える。
政子殿の事件の真相は、たった一人の身内の姉「花」による者だった。
足立晴信が政子にベタ惚れだった。
姉が結婚するはずだったが、足立殿が政子を気に入ったことがすべての始まり。
鎌倉の時代にも2時間ドラマ展開が起きた。
愛は人生をも狂わす。
竜三
仁の幼馴染。
昔は2人で悪戯しまくっていた。
現在は牢人やってます。
菅笠を被る男。
菅笠衆の頭となり、飢えをしのぐために、日々頑張っている。
仲間を守るために、仁を裏切る。
ハーンから寝返ったら、ご飯問題解決するよともちかけられる。
金田城戦で仁を裏切るも、仁との勝負はつかず蒙古兵と逃走する。
ハーンの恐ろしさを見せつけられ、仁を倒すようにハーンに命じられる。
団体で単独の仁を気絶させ、ハーンに送り込むも、仁が隙をついて脱走。
仁が毒を使った戦いで、宴に参加しなかった竜三との一騎打ちになる。
「お前ほどの友はいなかった。」と仁に言われ、討たれた。
竜三おいーって気持ちになりました。
うっすら裏切る気配はなんとなくありました。
竜三の裏切りが、仁をより手段を択ばない冥人に押し上げたともいえる。
映画化
2021年にゴーストオブツシマの映画化が決定しましたが、まだまだ上映までは遠そうです。
主演も不明。
一応、全編日本語予定だそうですが、なかなか続報がないので不安ですよね。
まとめ
発売日が近づくにつれて、どんどん期待が高まった作品です。
誉れの道を駆け抜けてきた、一人の武士境井仁が、対馬の人々を守るために誉れを捨てていく話。
武士である境井仁は小茂田の戦いで、散りました。
冥界から蘇る冥人様となり、戦いぬくのです。
かっこよくボタン一つで、敵を倒せる一騎打ちもあり、隠密行動で不意をつく戦法もとれます。
武器が1つでしかなくても、愛着が湧くように制作されています。
主要キャラクターもほぼ散っていく事になりますが、ひとりひとりの別れは悲しいです。
続編ではないですが、次回作にも期待しています。
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